【お茶の作り方】チャノキの新芽でお茶作り、甘くてやわらかい緑茶ができました

お茶の葉を自分で作ってみたことありますか??
難しそうって思われるかもしれませんが、
これが意外と簡単にできるんです。
山に生えているお茶の木に、柔らかい新芽が出てきたので、
自家製茶葉を作ってみました。

きみのや

お茶って自分で作れるんだね。

目次

チャノキの見つけ方と新芽の摘み方

お茶にするのはチャノキの葉っぱ。
チャノキ(茶の木)はツバキ科の植物で、
緑茶・紅茶・ほうじ茶などのお茶はすべてこの同じチャノキの葉っぱが原料です。

チャノキは昔から家の生垣に使われたり、栽培用に植えられたりしていましたが、
そこから野生化して増えたものが、山の中に点々と自生していることもあります。

私が裏山で見つけた木は、どれも高さ30センチ程度の小さなもの。
どこかから種が飛んできて周囲一帯に自然に広がったみたいで、
見渡すと、間隔をおいて山のあちこちに見つけることができました。

チャノキの新芽

この写真を撮ったのは4月28日。
きれいな新芽がでています。
♪夏も近づく八十八夜〜 野にも山にも若葉がしげる〜 という茶摘み唄がありますが、
この八十八夜は、「立春」から数えて八十八日目のこと。
今年は2月3日が立春だったので、八十八夜は5月1日になります。

日本各地で差はあれど、ちゃんと暦通りに新芽が出てくる。
自然の営みって、ほんと正確にできてますね。


お茶作りにはこの新芽の柔らかい葉っぱを使います。
チャノキの特徴はぷっくりと盛り上がるような細長い葉の形と、葉っぱ周囲のギザギザです。
チャノキと他の木を見分けるときは、この2点を確認するといいですよ!

チャノキの新芽

では採りたての新芽でお茶っ葉を作っていきましょう。

緑茶の特徴は、“初めに蒸すこと”

お茶を作る工程は主に、①蒸す ②揉む ③乾燥 の3段階ですが、
その中でも緑茶を作る時の一番の特徴は、①の蒸す工程にあります。
というのも、
チャノキの新芽は蒸されることで、酸化酵素の働きが止まり、きれいな緑色が保たれるから。
チャノキの葉っぱは、蒸すことで緑茶になるんですね。

ところで同じチャノキから作られる紅茶は、発酵させて作るお茶のこと。
つまり、緑茶が鮮やかな緑色を保っていることと、紅茶が赤いことの違いは、
発酵しているかしていないかの違いなんです。

お茶の葉の作り方

①まず摘んできた新芽を水できれいに洗います。

②次に蒸し器で約1分間蒸します。(電子レンジの場合はラップに包んで1分程チンしてください)

③広げてざっと蒸気を飛ばしたら、手で揉んで、フライパンに移します。

④フライパンを火にかけて、じっくり乾燥させます。このときも手で揉み混ぜます。

次第に乾燥して葉が丸まってきます。

約10分かけて、ずいぶんお茶っ葉らしくなってきました。

完成した茶葉です。
手で触った感触は、結構パリパリしてますが、まだ中の方に若干水分が残あっている感じだったので、
この後さらにひと煎りして仕上げました。

出来立ての茶葉でいれたお茶は、ほのかな甘みとやわらかい味

出来立てのお茶の葉で早速お茶を入れてみました。
写真の通り、かなり薄めですが、甘くてちゃんと緑茶の味がします。
えぐみが全くなくて、やわらかい味!
しかも完全無農薬、安心して飲めるお茶ですね。

欲を言えばもう少し濃く出したかった。
揉みをしっかり、乾燥もしっかり、
何度か作ってみて味の違いを飲み比べてみたいと思います。

いろんなお茶を作ってみよう

もしチャノキが近くになくても、この季節、自然の中に目を向けてみれば、
お茶の材料がそこらじゅうに生えていることに気づきます。
よもぎやドクダミ、スギナ、柿の葉。
どれも干すだけで美味しいお茶っ葉に大変身!
春から夏にかけて、いろんな植物でお茶を作って瓶に入れて保存しておけば、
一年中自然の味が楽しめて、とっておきのほっとする時間が作れそうな予感がします。

きみのや

手作りのお茶は、お客様に出しても喜ばれそう!

ぜひ皆様もおためしを。


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