2月も半ばになってくると、暖かい日があったり陽が長くなってきたり、春を感じる瞬間が増えてきますね。
この時期はスーパーのお野菜売り場にも春の野菜が並び始めます。
この記事では、大阪の春を告げる特産野菜、『若ごぼう』を使った煮物をご紹介します。
「若ごぼうとおあげの炊いたん」の作り方
材料(若ごぼう一袋ぶん)
・若ごぼう…一袋
・うすあげ…一袋(2枚入り)
・生姜の千切り…大さじ1(なくてもOK)
・ごま油…大さじ2
・出汁…300cc(水300ccに出汁パック一袋、または、顆粒だしでも白だしでもOK)
・みりん…大さじ3
・きび糖…小さじ1
・しょうゆ…大さじ3
※調味料の代わりにめんつゆを使っても大丈夫ですよ!
作り方
まずは若ごぼうの下処理から。
若ごぼうは、葉っぱ、茎、根のごぼうの部分すべて食べられますので、
それぞれ切って「アクぬき」をしておきます。
※アク=苦味やえぐみ、変色のもとになる成分のことです。
①葉っぱの下処理
葉っぱはアクが強くて少し硬いので、洗ったらさっと下茹で(沸騰した湯で40秒ぐらい)→水にさらす(10分)→水を絞って細かく刻んで、後で別料理(佃煮)に使います。
①茎の下処理
茎はきれいに洗って、食べやすい長さに切っておきます。
①根の下処理
根のごぼうの部分は、包丁の背で土のついた皮とひげをこそげおとし、茎と同じぐらいの長さに切って水にさらします。(太い部分は2ミリぐらいの厚さになるようにスライスしてね)
切った茎と根、さっと下茹でした葉っぱを水に10分つけてアク抜きし、ザルにあげておきます。
※あまり長時間水につけると、うま味やほろ苦さが抜け過ぎてしまうのでご注意です!^^;
うすあげはキッチンペーパーで余分な油を吸い取ってから食べやすい大きさに切ります。生姜は千切りにしておきます。
フライパンにごま油を入れて、茎と根を炒めます。(油が行き渡って鮮やかな色になればOK)
うすあげと生姜、出汁、調味料を加えて煮ます。
火加減は中火→ごぼうが柔らかく煮えたら強火→煮汁が少し残ってるぐらいになったら出来上がり!
茎と根のほろ苦さと、調味料が染みたおあげが絶妙なバランス☆
ごはんのおかずにも、日本酒のアテにもよく合う一品です。
きび糖とごま油を使うことと、最後に強火で煮詰めることで、ご飯に合う、コクのある味付けになります。
お砂糖を控えたい方は、みりんの量で味を調整してくださいね。
春は「苦味のある食べ物」で、カラダを目覚めさせよう
春に苦味のある野菜を食べることは、わたしたちの体にとってとても大きな意味があります。
全ての動物は寒い冬の間、体に栄養を蓄えて活動を控え、寒さに耐えて冬を乗り切ろうとしますが、それが春を迎え暖かくなってくると、今度は活動的になり、溜め込んだ老廃物を排出して春仕様の体へと変わっていきます。
そこで必要になるのが若ごぼうなどの「苦味の食材」です。
春に苦味の食材を食べることには、
①体の中の不要な老廃物を排出する効果
②上に伸びていこうとする成長のエネルギーを取り入れる
という二つの効果があります。
若ごぼうも、そんな春の苦味の食材の一つ。
あくぬきさえすれば、煮ても炒めても料理しやすく美味しい野菜なので、
スーパーで見かけたらぜひ一度お試しくださいね!
【おまけレシピ】 若ごぼうの葉っぱの佃煮の作り方
葉っぱは下茹でして刻み、濃いめの味付けで佃煮風にするとおいしいですよ!
「若ごぼうの葉っぱの佃煮風」の作り方
①下茹でして水気を搾った葉っぱを5ミリぐらいに刻む。
②熱したフライパンにごま油を入れ、①の葉っぱを加えてほぐしながら炒める。
③酒大さじ1、みりん大さじ1、しょうゆ大さじ1、鷹の爪の輪切り少々を入れて炒め、かつお節、ゴマを加え混ぜたらできあがり。
※かつおぶしは最後に入れて汁気を吸わせましょう。
※ちりめんじゃこを入れるのもおすすめです。
若ごぼうが店頭に並ぶのは2月から4月の間だけ!
スーパーで見かけたら、ぜひ作ってみてくださいね!
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