突然ですが、みなさん、血、足りてますか??
東洋医学や薬膳の知識がある人ならご存知と思いますが、
東洋医学での体の状態を表す言葉に、「血虚(けっきょ)」というものがあります。
これは文字通り、体の中の血の働きが足りなくなっている状態のこと。
血には全身に栄養や酸素を行き届かせるという重要な役割があるので、
その働きが足りなくなると、
冷えや乾燥、顔色の悪さや疲れやすさ、動悸、ふらつき、不眠などの様々な、
しかもいくつもの症状が重なって現れることが多いのです。>_<
と、エラそうに書いている私も、人生のほとんどを貧血と共に生きてきたようなものでして、
人生相談のために行った占いでも、「鉄欠乏性貧血(下記参照)ですね。」と言われたことがあります。笑
さらに顔が白くてあまりに元気がないように見えるのか、目に生気が感じられないのか、
会う人会う人に、「疲れてる?」「痩せた?」「だいじょうぶ?」と、聞かれ続けた時代があります。
なんて答えればいいのやら
なので、病気じゃないのになんかしんどい=血虚(貧血)の悩み、すごくよくわかります。
そうやって人に心配されて、はっきりしない体調と付き合い続けるうちに、
自己肯定感どんどん下がってって、
そんな自分のことがさらに残念になっていくっていう、
気持ちの面での悪循環もあるんですよね。
この記事でははそんな貧血気味の人にオススメの、
中華食材「金針菜」とその食べ方をご紹介します。
血を補うことは冷えの改善にもつながりますので、いいなと思ったら、ぜひ試してみてくださいね!
金針菜ってなに?
金針菜の特徴
金針菜(きんしんさい)とは、ユリ科のホンカンゾウという植物の花のつぼみの部分のことで、
中華食材として販売されています。
奥に見える、つぼみの部分ですね!
乾燥するとこんな感じ。
日本ではこの乾燥した状態のものが、輸入食品店や中華街などで販売されています。
(大きなスーパーだと、中華食材コーナーで、クコの実や干し貝柱と並んで置いてあることもあります)
その特徴は、なんといっても鉄分が豊富なこと。
鉄分補給の代表格であるほうれん草の、約20倍もの鉄分が含まれています。
他にもビタミン、タンパク質、カルシウムなどが含まれていて、栄養価の高い食材と言えます。
金針菜の味って??
一般的なイメージで、中華食材や薬膳食材というと、苦かったり、扱いづらいと思われることがありますが、
金針菜はクセがなくて、とっても食べやすいのが嬉しいところ。
かすかな甘みとシャキシャキした歯応えが特徴で、調理してもその味わいはほとんど変わりません。
匂いもほとんどないので、どんな料理にも使いやすい、便利な食材です。
体によくて、しかも美味しい!!これがオススメしたくなる、一番の理由なんです☆
金針菜の調理方法は??
金針菜は水かぬるま湯に1時間ほど浸け、戻してから調理に使います。
のつぼみの軸にあたる部分が少し固いので、気になる方は切り落としてください。(そのままでも食べられます)
水(ぬるま湯)で戻したら、
和えもの、サラダ、スープ、お味噌汁、煮物、炒め物と、いろいろな料理に使うことができます。
私のイチ押しはおあげと合わせて作る煮物。
そのままでも、ごはんのおかずにも、箸がとまらない美味しさで、大好きなんです!
レシピをご紹介しますので、ぜひ作ってみてくださいね!
《レシピ》金針菜とおあげの炊いたん
材料
- 金針菜(中華街やスーパーの中華食材コーナーに売っています)・・・50g
- うすあげ・・・一枚
- 生姜のせん切り・・・ひとかけ分
- みりん・醤油・・・各大さじ3
作り方
- 金針菜は水につけて戻す。固い軸の部分があったら切っておく。
- 油揚げは油抜きして食べやすい大きさに切っておく。
- 鍋に金針菜の戻し汁300㏄とみりん大さじ3・醤油大さじ3・生姜を煮立てて材料を入れ、煮汁が少し残るくらいまで炊いたらできあがり。 戻し汁のところを出汁に変えるとさらに美味しくなります!
※みりんはお砂糖とお酒で代用してもOK。
実山椒を少し加えるとピリッとアクセントになってこれまた美味しいです!
薬膳というと難しく思われがちですが、簡単でごはんのおかずにぴったりなので、ぜひお試しください!
※金針菜のもとである植物、カンゾウについてはこちらの記事でも紹介しています。
ノカンゾウは日本でも自生しています(3月〜5月)ので、こちらもぜひおためしを!
自然の植物のめぐみ、ぜひ味わってくださいね!
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