こんにちは。台所家事のお悩み相談をお受けしています、きみのやです。
今日は以前台所のお片付けで伺った方から、洗面所もみてほしいとご依頼がありましたので、アドバイスさせていただきました。
依頼者さまは、「収納が足りない、使いづらい」ということで、リフォームすることも考えておられたのですが、現場を見せていただくと、収納スペースよりも、もっと大事なことが見えてきました。
それは…
下着の扱い
について。
これが収納を増やすよりも、
ずっと大切なことなんです!!!
この記事では、洗面所の片付けや収納で悩んでいる方に、
洗面所に下着を置かない方がいい理由と、リバウンドしないための考え方について紹介しています。
私が実際にお片付けアドバイスに行った事例を交えてお話ししますので、ぜひ参考にしてください!
洗面所に家族の下着を置かない方がいい理由
洗面所に家族の下着を置かない方がいい理由は大きく次の3つです。
①下着の扱いが雑になる
②お客さんがきても、洗面所を使ってもらえなくなる
③子どもが思春期を迎えたときに困ることになる
思い当たる人、多いんじゃないかな??
では一つずつ説明していきますよ!
①下着の扱いが雑になる
これは特に最近主流になってきた、ドラム型洗濯機をお使いの場合に起きやすいです。
今回ご相談いただいた方は、ご夫婦と就学前の娘さんの3人暮らし。
洗面所の収納ケースには、家族全員の下着とパジャマ、タオルなどが、あふれんばかりに入っていました。
同じ洗面所にあるドラム式洗濯機から出したそのままを、
洗濯機横の収納ケースに、たたまずポイポイと放り込んでいたそうです。
ポイポイ収納は一見楽で便利に思われるかもしれませんが、これがどっこい。
次々と上に重なっていくだけなので、奥の方や下の方が見えづらくて、
結局いつも一番上にあるものを選ぶか、着たい下着を探して下の方をごそごそひっくり返すことになります。
そうすると、、
収納ケースの中はぐちゃぐちゃに!!
繰り返すうちにぐちゃぐちゃは加速!!
それでは見た目に美しくないし、下着もちょっとかわいそうです。
ドラム式洗濯機で乾燥までできるということは、
お天気を気にしなくてもいい、家事の負担が減るなど、いい面もあるけれど、
便利と時短を優先するあまり、“衣類の扱いが雑になってしまう”というデメリットも起きうるのです。
逆に、
自分の下着を大切に扱うことができれば、
自分自身を大切にできて、人のことも大切に考えられるようになります。
大袈裟なようだけど、下着をどう扱うかには、それぐらい重要な意味があるのです。
②お客さんが来ても洗面所を使ってもらえなくなる
下着というのは、直接肌に付けるもの。
だから非常にデリケートで、衣類の中でも一番プライベートなものと言えます。
そんな下着を、家族の共有スペースであり、お客様も立ち入るパブリックな場所でもある洗面所に置いてしまうと、、、
洗面所は家族以外立ち入り禁止!!
こうなってしまいますね。(^^;
洗面所に下着を置いているだけで、
洗面所は隠したい場所(><)
見られちゃいけない場所(〃ω〃)
になります。
自分の家なのに来客のたびにあたふた!!!
これではちょっと気持ちがしんどいですよね。
③子どもが思春期を迎えたときに困ることになる
今回ご相談くださったお宅には、就学前の娘さんがいらっしゃいます。
小さな子どもの衣類をお母さんが管理するのはごく当たり前のことですが、
子どものことを一個人として尊重する意味でも、早いうちから身の回りのものを自分で管理できるように教えてあげることはとても大事なことです。
下着を選んで、身につけて、洗濯して、畳んで、収納して、というサイクルが理解できるようになれば、
おもちゃを片付けることも、本を棚にしまうことも、自然とできるようになっていくでしょう。
そのためには、子どものための個人的なスペースを作ってあげること。
家族のものが全部同じ場所にあると、自分のものを管理するのは難しいですからね。
そして、一度任せてみることです。
また、近い将来、お父さんのパンツが入っているケースと並んで、自分の下着を置いておくことに抵抗が出てくるはず。
どんなに仲のいい親子でも、「お父さんのものと一緒に洗濯しないで!!」と言う日は、いつかやってきます。
性別に関係なく、思春期の子どもにとって、下着は誰にも触れられたくない特別なもの。
親にすら見られたくない!
なんなら自分でお風呂で洗いたい!
これってだれもが通る道ですよね。
なので、早いうちから自分の下着は自分で管理できるように教えてあげましょう。
教えるといっても難しく考えないで大丈夫。
親がお手本を見せてあげればいいのです。
お母さんが洗濯物を丁寧にたたんでいる姿やきちんと収納された衣類を見せてあげてください。
お友達の家に遊びに行った時に、靴をそろえられるか、手を洗って自分のハンカチで拭けるか、
そういった基本的な感覚のベースにもなる、丁寧な暮らしの基礎を作る、絶好の機会になります。
アドバイスの結果、収納を増やす必要がなくなりました
今回のご相談は、「収納が足りないから増やしたい」ために「どんなリフォームをすべきか」が大きなテーマだったのですが、下着の置き場を洗面所からそれぞれの部屋に移動した結果、残りのタオル類だけなら今の収納スペースで十分おさまることがわかりました。
引き出し式のプラケースをやめて、中身が見えて取り出しやすいようなカゴにタオルを収納。
見えるから、きれいに入れたくなるし、カゴごと取り出せば、掃除もしやすいです。
そして手の届かない棚の上段には、時計と置き物だけを飾っていただきました。
見える収納、掃除しやすい収納はつまり、リバウンドしない収納です。
モノの定位置を決めて、飾るように収納する。
一旦このスッキリ感を経験すると、不思議と他の場所もきれいにしたくなってきますよ。( ´∀`)
収納よりも仕切りのカーテン。5年後、10年後を考えたリフォームを
こうして収納を増やすためのリフォームは、する必要がなくなったわけですが、
それよりも必要になると思ったのは、脱衣所と洗面所の間の仕切りカーテンです。
その理由は、近い将来、お子さんが思春期を迎えた時に、
脱衣所と洗面所が同じ空間にあることが、きっと問題になってくるから。
家族の誰かがお風呂に入ると、他の人が洗面所を使えないという事態が起きると想像できるからです。
今後もしリフォームを考えるとしたら、将来の脱衣所と洗面所の使い方をイメージして、仕切りを作ってみてはと、アドバイスさせてもらいました。
突っ張り棒とカーテンを使えば、手軽に間仕切りを作れるのでおすすめです!
↓↓↓
考えるべきは、収納よりも「暮らし方」
片付かないご家庭にかぎって、収納ケースを買いがちです。
でも、収納を増やしても問題は解決しません。
増やせば増やしただけ、またモノが溢れてしまいます。
その理由は、“収納ケースに収めること” ばかりが目的になっているから!!(^^;
散らからない洗面所をつくるために必要なことは、
まず洗面所をどういう場所にしたいか考えること。
ホテルのような雰囲気にしたいのか、来客時に人が入ってもいいのか、
窓を開けて風を通したいか、お洒落なカゴやグリーンを置きたいか、などなど。
まずは理想の洗面所をイメージしてみてください。
このとき大事なことは、収納優先で考えないこと。
収納をどうしようかと考えると、機能面でしかものを見れなくなってしまいますからね。^_^
収納はあとからどうにでも工夫できます。
まずは、あなたの心が、どんな空間を求めているか、
どんな暮らしをしたいのかを想像してみてください!
片付けられなくて、収納が足りなくて、どうしよう!!と思った時は、
まず一旦一息ついて、好きなお茶でも飲みながら、雑誌を眺め、未来の想像をしてみるのがおすすめです。
5年後、10年後に、どんな暮らしをしていたいのか。
暮らしのシーンの想像ができたら、おのずとやることは決まってきます。
すこし視点を変えてみたら、大嫌いだった空間が、大好きな空間になっていきますよ。
台所のお片付け、使いやすくするための相談など、随時受け付けています。
訪問サポートは神戸市から伺える範囲となりますが、どうぞ気軽にご相談くださいね!
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