猫のはいちゃんの姿が見えず、、
あわてて探してみたら、お風呂場から土間へと出てしまってました。
やっぱり外が気になるはいちゃん。
自分が暮らしていた場所、懐かしい匂いや音、
そこはかつての“なわばり”だもんねぇ。
脱走はこうしておきた!!
篠山の家は築ウン十年の古民家なので、
家と土間がつながったような作りになっています。
で、土間を挟む形で、今は使われていない、さらにウン十年前に建てられた母屋がありまして、
まだ家主さんの荷物がわんさか置いてあるのですが、住めないほどに荒れてるんですね。
この母屋、土間コンクリの上に建っていて、ここが雨の日は滝のように水が流れてしまうので、
湿気ムンムン一面カビだらけなかなりヤバイ場所。
なのに、なんと、猫のはいちゃん、脱走してここへ逃げ込んでしまいました。
脱走経路はおそらくこんな感じ。
部屋から出て、(ここ、いつもは閉めているのに今日に限って閉め忘れ)
台所からお風呂場へ侵入。(なんとここも閉め忘れ!)
お風呂場を通って、窓から外へ出て、(いつもは閉めているのに、洗濯ホースを水道につなぐので開けっ放していた、、偶然って重なるよね。)
土間を奥へと進み〜〜
あまりに汚いのでモザイクかけてます。(^^;
どんどん奥へ進んでいって、、、(このあたりは土間一面カビだらけです)
奥まった一番きちゃないところに入ってしまいました。
蜘蛛の巣とカビだらけの床下だというのに、わたしにはどうすることもできません。
実はこの場所は、はいちゃんにとっては勝手知ったる場所でして、
保護する前は、よくこの奥にある小部屋に隠れていたことがあります。
真冬の、あまりに寒かった日には、この小部屋で、
湯たんぽ入れてあげたり、毛布をかけてあげたり、夜中じゅうお世話したのは、今でも鼻の奥がツーンとなる、わたしとはいちゃんだけの、(いや、わたしだけの、、)よき思い出です。
さ、こうなってしまっては、できることはただ一つ。
はいちゃんはかならず戻ってくると、信じること。
土間と外がつながる戸をぜんぶ閉めて、家の中に入れる戸だけを開けておき、しばらく様子を見ることにしました。
3時間後、何事もなかったかのように部屋に戻った猫の足は、かびだらけ。泣
そうして3時間ほど経ったころ、
はいちゃんは部屋に戻り、何事もなかったかのようにくつろいでおりました。
が、、、。
よかったよかった!
家の中が快適だってわかってくれてるんだね!!!
ここは快適にゃー。ペロペロ。
はっ!!! はいちゃん、なんか足が緑色やで!!!
ペロペロペロペロ。
はいちゃん、しっかりと足の裏にカビをひっつけて帰ってきてました。
そしてその足を、ペロペロ自分で掃除してました、、。(T . T)
元々山で暮らしてて、カエルや虫を食べて生き延びた猫なので、
少しぐらいのカビを舐めたからってどうともないとは思うけど、
家の中をその足で歩き回られては大変なんで、このあと“全身濡れタオルで拭き拭きの刑”を受けてもらいました。
猫の気持ちが知りたい。
猫と言葉が交わせたら、どんなに良いかと思うことがあります。
この家にいることをどう思ってるのか、
外を見て鳴いているときはどんな気持ちなのか、
脱走してみてどんな気持ちになったのか。
想像はできても、本当のところはわからない。
だから、日々の暮らしの中で起きる、ちょっとした嬉しい出来事(お腹見せて寝てくれたりすること)を積み重ねていくことしかできないのです。
たまに威嚇されたり、避けられたり、そんなことがあったって、
すやすや眠る無防備な寝顔があれば、全てが帳消しになるのだから。
はいちゃん、戻ってきてくれてありがとう(;o;)
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