猫のはいちゃんは、私になにを教えにきてくれたのか?

山の野良猫から庭猫を経て、家猫になったはいちゃんとの暮らしも10ヶ月を超えました。
この10ヶ月で、猫のことが少しわかったようなつもりになっていたけれど、
まだまだ猫の気持ちに寄り添えてないってのが現実。
仲良くしたい、いい距離感で暮らしたい、なによりはいちゃんに安心して生きて欲しい、
そう願っているのに、最初と同じところをぐるぐる回り続けてるだけな気がするのです。

このところ夜泣き朝泣きがひどく増えてきたはいちゃん。
言いたいこと、山ほどあるんだろうなぁ。

はいちゃん

腹はいつでも減ってるニャン!

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夫との関係、猫との関係に共通すること

自分のことを51年の経験から自分なりに分析すると、
私の特徴は「衝動的」「飽き性」「めんどくさがり」「常に変化していたい」そんな人間。
だから関わる人はみーんなずいぶん苦労したんじゃないかと思っています。
それが証拠に、よく言われたのは、
「難しい子やなー」「よくわからん!」「自分本意すぎ」などなど。
自覚は十分にあるんですよ。
自分でも自分の難しさを持て余して生きてきたし、そんな自分をいまだに理解できてない。
突発的にやりたいことが出てくるので、
どうしてこんな言動するのかって我ながらドン引きすることもある。
んで大概自己嫌悪の沼にはまって終了となります。

だから、自分が結婚というメジャーな制度に乗っかれたことは今でも不思議。
まあ夫は夫で違うベクトルでややこしい人なので似たもの同士なんですけど。笑

そんな難しい人間同士の結婚生活は、順風満帆だったわけではありません。
いま結婚して17年目ですが、最初の10年ぐらいはめちゃめちゃ喧嘩しました。
お決まりのパターンとしては、不満が募る→態度に出る→話し合う→でも理解できない→不満が残る これの繰り返し。
感情を共有したい私と、解決策を理論的に提案してくる夫。
よくある話です。
男脳と女脳の違いですよね。
そもそもそれぞれ問題にしている部分が違うわけで、さらにたどり着きたい目的地も違うんだから。
話し合ったところで互いに自分の正しさを主張するだけで終わること多し、でした。

きみのや

この世のほとんどの夫婦喧嘩はこのパターンだと思う。

でも私はある日大事なことに気づいたんです。
それは、結局のところ、思いやりの気持ちが足りないのが問題だってこと。
喧嘩は自分の正しさを主張する場でもなく、自分の勝ちを認めさせる場でもない。
相手には相手の価値観があり、ペースがあり、目的があるということを私は理解してなかったなと、最近ようやく気づき始めました。(遅すぎっっ!!)


そして思ったんです。
夫の生活リズムや価値観を尊重することと、
猫のはいちゃんの生活リズムを尊重することは、同じようにとても大事なことなんだって。

私の悪い癖は、自分の欲求を押し付けるところ

はいちゃんは元々ひどい鼻炎持ちでした。
野良時代の過酷な外生活で、獣医さん曰く鼻のフィルターが壊れてしまって無いような状態なんだそう。
そして鼻と繋がっている目の状態も悪く、涙と目やにがとまりません。
家猫になってから鼻水とくしゃみは劇的に改善したものの、涙と目やには相変わらずで、
鼻もやっぱりじゅくじゅくしています。
つまり、、いつも顔がきちゃない!!!

なので、つい私はその顔を拭きたくて、温めた蒸しタオルを持っては、はいちゃんを追っかける。
目薬をさすチャンスを伺っている。爪切りのチャンスも伺っている。
そんな気配を感じて、はいちゃんは私を避ける。当然だよなー、怖いもん、、。( ; ; )

そこで気付いたのが、
それって私が私の欲求満たしたいだけやん!ということ。
ああ、恥ずかしいぐらいにその通り。
いつもいつも、自分が「今やりたい!」と思ったときに無理にでもやり遂げようとしてました。

ごはんの量とか時間も然り。
今はこれぐらいにしておこうとか、吐き戻さないようにちゃんと管理しなきゃ!!とか。

もっと猫のこと信じてあげないとです。
はいちゃんは自分である程度顔拭けるし、ごはんだって多かったら残すだろうしな。

これってネット検索し過ぎて情報にとらわれた猫おばさんの顛末じゃない、、。後に残るはイタ過ぎるおばさん一丁。

夫にしてもそうなんですよね。
こっちが良かれと思ってかけた言葉、提案は、いつも私の欲を満たしたいだけのものだった。
だから衝突が絶えなかったんじゃないか。今ならそう思えます。

夫もはいちゃんも、神様がくれた課題だと思おう

夫と暮らしてて上手くいかないなーと思うことと、
はいちゃんと暮らしてて上手くいかないなーと思うこと、
その両方の問題の根っこには、私という人間の自分本意で衝動的、そして飽き性な性質がある気がしてなりません。
自分以外の存在と、どう関係性を作っていくのか。
それが私の、永久に答えの出ない、人生の大テーマ。

きみのや

ほんまに私ってめんどくさい、、。


自分がイライラすれば、相手だってイライラする。
自分が理解しようとすれば、相手はきっと心を開いてくれる。
自分がハッピーで生き生きと暮らしていれば、周りの人もハッピーになる。

これはもう、間違いないこと。

ならば自分が変わっていくしかありませんよね。
長年生き物を飼うことにはネガティブなイメージしかなかった私だけど、はいちゃんがきたおかげで今少しづつ変化してきてるのは確か。猫に教えられることは、人生で大事なことばかりだから。ありがたい存在です、本当に。

神様って次々に課題を持ってくる。
実家の次は夫、夫の次は猫。
でも課題があるのは幸せなこと、それもクリアが難しい課題ならなおさら挑戦のしがいがあるってもんだ!
そう思って前向きに生きていきたいと心に誓った、51歳の冬でした。

はいちゃん

アンタってほんと真面目ね。
考えすぎるんじゃニャイわよーー。

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