この記事は、料理が苦手・習ったことがないから不安・結婚して急に料理をするようになったなど、
日々悩みながら料理を頑張っている方に向けて書いています。

私も結婚当初は料理のこと、よくわかりませんでした。
そんな私でも、
料理本を見ながら、悪戦苦闘した末に、
いつのまにか、たくさんの人に喜ばれる、美味しいごはんが作れるようになったんです。
その経験の中ではっきりとわかったこと、
それは、
優れたレシピ通りに作っても美味しくできるわけではない。
一番大事な要素は、“愛情” “思いやり”といった、気持ちの部分。
ということでした。
悩める人にとって、料理は孤独な戦いです。
突然ですが、皆さんは台所に立って料理をしているときにどんな表情をしていますか??
テレビの料理番組を見ていると、料理研究家の人ってみなさんとっても楽しそうですよね。
特に私が大好きな土井善晴さんや平野レミさん、コウケンテツさんは、いつもニコニコ!
見ているこちらまで元気になってきます。
それに引き替え、私はいつでも困り顔。
眉間にシワが寄って、なんだかとても大変そうに料理を作っているんです。
私はこの事実を知ったとき、すごいショックを受けました。
1日の大半をこんな顔をして過ごしているのか!!って驚きました。
でも、同じように難しい顔で料理を作っている人、結構多いんじゃないかと思うんです。
なぜなら、料理って苦手な人にとっては本当に大変な、孤独な戦いだから。
料理を苦手と思う理由
料理が苦手な理由は人によって千差万別ですが、主にこのようなことがあると思います。
- 味付けの仕方がわからない
- 献立の立て方がわからない
- レシピ通りに作っても美味しくない
- 身近に相談できる人がいない
- 結婚を機に料理を作り始めた
- 自分のやり方が合っているかどうかがわからない
- 褒めてもらえない=楽しくない
おそらく理由は一つじゃないですよね、いくつもの要素が合わさって一層苦手に感じるものです。
ここでひとつ告白します。
実は私は35歳で結婚するまで、まともに料理をしたことがありませんでした。
恥ずかしながら、ずっと実家暮らしで、いつでも母が作ってくれたからです。
もちろん子供の頃から人一倍手伝いはした方だけど、その結果出来上がったのは、手伝いだけがやたらと上手い娘というもの。
つまり、下ごしらえの段取りや、用意されたおかずを温める、仕上げる、油で揚げるようなことだけが上手にできて、その他の、野菜を切ったり味付けをしたりといったことをほとんど経験せずにいたわけです。
そこに気づかなかった私は、「私は料理ができる!」と自身満々で結婚をして、いざ料理をしようと思った時に愕然とすることになります。
「味付けの仕方がわからん、、何と何を入れればいいの??」と。笑
私のように、母親が料理上手で自分は料理をしなかったという人がいる一方で、母親が料理下手で、家庭の味がなかったという人もいます。そして他の家庭の台所の様子を見る機会がないことも、一人で頭を悩ましてしまう理由になっていると思います。
多くの人に共通しているのは、
結婚などをきっかけに、ある日突然台所を任されて、
あわててやってみるけど上手くできなくて一人で不安になるっていうこと。
そこから孤独な戦いが始まっていくわけですね。(>_<)
まずは好きな料理人さん・気持ちが楽になる料理本を見つけましょう
では、そんな悩みを乗り越えて美味しいごはんを作るには、なにから始めたらいいのでしょう??
私はまず、好きな料理人さん・気持ちが楽になる料理本と出会うことだと思います。
私が今から約15年前の、味付けの仕方がわからなくて途方に暮れていた時にしたことは、本屋に行って、料理本を探すことでした。
できるだけ優しそうな、でも美味しそうな、簡単そうな本はないかな、、、。そんな感じです。
そうして出会ったのが、
- 土井善晴さん
- 行正り香さん
- 小林まさみさん の本でした。
どれも、「私の悩みをわかってくれてる!」「作る人への思いやりを感じる!」「気持ちが楽になる!」って思った本ばかりです。
そしてもちろんお料理が美味しそうでした。
料理本には必ず前書きのようなページがあって、そこには料理人さんの思いが凝縮されています。
“はじめに”と書かれている部分ですね。
だいたい1ページぐらいにまとめられているので、立ち読みでも十分読めます!
そしてその前書きを読んだらレシピをパラパラっと見てみる。
するとだんだんその料理人さんの個性が見えてきます。
材料にも、作り方の手順にも、ちょっとした思いやりとか、優しさとか、ゆるさみたいなものは出るものです。ぜひ、そういった、料理人さんのあったかさが感じられる本を、自分もこんな風に料理を作りたいなーって思える本を選んでください。
今はネット検索が当たり前の時代だけど、料理本の存在って結構大事。
本の雰囲気ってそれはつまり料理人さんの雰囲気。
その本がそばにあるだけで、
なんだか応援されているような、心強さを感じれるって、思うんです。^ – ^
そして、いいなと思ったレシピを、簡単なものから、どんどん真似して作ってみてください。
自分が作った料理が美味しい!っていう体験を重ねることで、
料理がいつの間にか楽しいものに変わってきます。
美味しさは自然のエネルギーと思いやりの気持ちでできています
そんな料理本や料理人さんに出会うことで、料理に対する苦手意識が少し楽になったなら、
次に知っておいて欲しいのが、“料理が美味しくなる理由”についてです。
先に結論から言っちゃいますが、
一番大事なことは、
『作った人の“気(エネルギー)”が入っているかどうか』ということ。
わかりやすく説明すると、
- まず、手間をかけて育てられた食材には、生産者さんの熱い思いが込められている
- さらに海や大地のエネルギーが込められている
- 次にそれを料理する人間が、食べる人の体を思う、温かい思いやりの気持ちが加わる
結果、心にしみる、しみじみとした美味しさになるというわけです。
ちょっとスピリチュアルなことを言うようだけど、
本来自然界のすべてのものはそれぞれに意思が存在していて、エネルギーに満ち溢れているもの。
田舎のおばあちゃんちで食べるごはんや、農業体験に行った時に食べるごはんは、
ただのおむすびだけでも、疲れが吹っ飛んで、体に元気がみなぎる感じがするのは、
そうしたエネルギーと、作った人の思いがぎゅっと詰まっているからです。
気持ちを込めるっていう、とてもシンプルなことが、
実はなによりの美味しさの理由なんですね。

これ食べて元気になってね!
まとめ:がんばりすぎないのが丁度良い
とはいえ、あまり難しく考えないでも大丈夫。
これらのことを、全部を揃える必要は全然なくて、
エネルギーのある食材ならば、焼いて塩をふるだけでいいし、
スーパーの特価品の食材ならば、作る時に優しい気持ちで作ればいいのです。
今日はみんなちょっと疲れてるみたいだから、温かいスープにしようとか、
仕事が大変そうな夫に元気付けてほしいから、たまにはお肉焼いてみようとか、
あ、ここにちょっとネギを散らしたら、美味しそうに見えるよねとか、
そんな感じでじゅうぶん!
私は夫が好きな、味の素の冷凍ギョーザを堂々と食卓に並べますが、これもひとつの思いやりなわけです。笑
料理でもなんでも、頑張ることに集中するとどこがゴールなのかわからなくなってしまいます。
家庭料理とは、それぞれの家庭の料理のこと。
お洒落さや正しさよりも、作る人と食べる人の心が料理を介して繋がることが、なにより大切なのです。ぜひそんなことを頭の片隅において、がんばりすぎないことをがんばってみてくださいね!
お読みいただきありがとうございました!^ – ^
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